えみるの赤いランドセル―亡き娘との恩愛の記
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青志社
グループ:Book
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価格:¥ 1,470
発売日:2008-01
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当たり前と思っていたことの儚さ
(2009-06-07)
風見しんごさんさんが痛ましい事故でなくなった娘さんとの思い出をつづったものである。大きく報道されたあの事件からもう二年。私たちはすっかり忘れてしまっていた。
しかし当事者にとって時間は止まったままである。当たり前だった幸せがどんなに大切なものだったか、そして大切なものをなくした悲しみは時間が癒してくれるというのは嘘だという風見さんの言葉が心にささった。
ある日突然人生の一部が奪われてしまう、その不条理さと痛ましさは涙をさそう。
ほんの一瞬時間がずれていたら、一緒についていってあげなかったことで自分を責め続ける祖父母や母親、もっと優しくしてあげればよかった、もっと色々なことをすればよかった、話せばよかったと後悔する父親。
今の幸せ、そして周りの人々をもっと愛していかなくてはならない、今このときを大切に生きていこう、そう思わされた、そしてあっという間にわれわれの記憶から去ってしまう一つ一つの事件、事故がこれほどの悲しみを奥に秘めているという事を実感した。
10歳で天国へと旅立ったえみるちゃんの成長の記録を読んで、彼女がどれだけ親から愛されていたのか、そしてその愛の深さゆえ、親御さんの悲しみがどれだけ深いのか、そう感じる。
心から、えみるちゃんのご冥福を祈りたい。
1年半ぶりに読み返し、涙を流しました。風見さんの痛みをわかちあわねば・・・
(2009-05-15)
この本の出版の日付は2008年1月17日です。その日はえみるちゃんの一周忌でした。2008年1月のはじめに手にして、一気に読みました。なんども涙が溢れました。
それから一年半後の今日(2009年6月10日)、私は『えみるの赤いランドセル』を再び読み、また何度も涙を流しました。「事故!」と聞いて現場に走る風見さん、トラックの下に見えたえみるちゃんの足、大勢の力で持ち上げた3トンのトラック、轢かれたえみるちゃんの眼の充血、えみるちゃんの最期を伝える心電図、荒涼とした安置室、お嫁さんだっこをしなかった(できなかった)後悔、棺を閉じる瞬間に砕け散った心。
なんと残酷な。私も、その場にいあわせたように、呆然となります。
そして、二度目に読んで、風見さんとご家族の失ったものの大きさに、あらためて呆然とします。路地遊び、クリスマスパーティ、グァム旅行・・・そうした楽しい思い出が、2007年1月17日、突然、悲しみとともに思い出されるものなりました。「戦争」の作文を書き、友達との関係に悩みながら、無限に拡がろうとしていたえみるちゃんの未来が突然奪われた・・・。その喪失感が読む者を打ちのめします。
二度目に読んで、風見さんが『えみるの赤いランドセル』を、このタイトルで出版したことの意味がいよいよ深く伝わります。警察から返されたえみるちゃんの赤いランドセルは、引きちぎられ、中の色鉛筆が万力で押しつぶされたようにまっ平になっていました。ランドセルは、えみるちゃんの、交通事故で命を失った小さな犠牲者からの、メッセージだと風見さんは感じました。このランドセルを供養してしまうのでなく、保存し、辛いけれど、みんなに見てもらおう・・・それと同じ気持ちで、風見さんはこの『えみるの赤いランドセル』を書いた、そのことが、痛みととも、伝わってきます。
私は、たまたま自動車を安全な乗り物にするための研究をしていて、『えみるの赤いランドセル』に研究の原点があると感じます。しかし、この感覚は、あらゆる人に共有されるべきだと思います。いまも、日本だけでも、一年間に何千人もの人の命が犠牲になり、そのことをあたりまえのようにして、社会が動いています。車によって、理不尽に、突然に、愛する家族の命を失う痛みは、それがあまりに日常化し、ほとんどが、複数の犠牲者でなく、一人の犠牲者を生む「小規模な事故」であるため、簡単に忘れ去られます。しかし、このような痛みが、実は、全身に突き刺さったまま、この社会が動いています。
この社会がかかえる痛みを、風見さんは、えみるちゃんへの深い愛情とともに、飾ることのない言葉で、そして、命を削るようにして、伝えています。『えみるの赤いランドセル』を読み返し、この痛みをあらゆる人が分かちあわなければならい。私は、深く、深く、そう考えます。
親の優しさと強さ
(2008-03-11)
私が彼の立場だったらこんなにも冷静には振り返れない。だからコレだけのものを書ききるだけでもう彼が大好きになったし、読みきった後は涙が止まらなかった。他の人に同じ悲しみを味あわせたくないという思い。被害者のフォローがまだ不十分な今、こういう作品を多くの人に見ていただきたい。彼は強い、優しい。
えみるちゃんの教えてくれたこと。
(2008-02-28)
同じ年頃の娘を持つ父親として読ませて頂きました。同じ体験をした訳では
無いけれど、風見さんの一言一言につい感情移入してしまい、何度も涙を堪
えなくてはなりませんでした。
文面からは風見さんの素敵な親子ぶりが伝わってくるのですが、同時に風見
さん自身が娘のえみるちゃんから多くのことを学んだのだ、ということがよ
く分かります。えみるちゃんは生前、よく「急がない、焦らない、怒らない」
と言っていたらしいことを、風見さんはえみるちゃん亡き後知ることになり
ます。そして今の人々が皆急ぎ過ぎており、誰もが「我先に」という思いに
貫かれている事が交通事故の要因になってはいないか、という考えに至りま
す。
まったく同感です。事故のリスクを顧みず頻繁に車線変更を行って5分、10
分早く到着することに、いったい何の意味があるのだろう。交通事故は被害者
にとっても加害者にとっても、また死亡事故の場合はその遺族にとっても過酷
です。交通ルールや法規の改正も必要だけど、何よりも各ドライバーが心に余
裕を持って運転することが肝要なのだと思います。
この本が、交通事故減少の一助になることを願いつつ、たくさんの人に読んで
貰えたら、と思います。
親子の愛情の凄さ。
(2008-01-17)
凄く私は読んでいて、辛く、切なく、そして悲しい。言葉では言えない位
気持ちが伝わります。でも何故か温かさがすごく伝わります。
愛情が伝わります。今?現在?これだけの愛情を持てる時代でしょうか!?
すごく悲しい事故でしたが、お互い親子が向き合いお互いが必要とし、
幸せ一杯で、私自身が今を考えて、人に対して、少しでも優しくなれれば
と思いました。上手く伝えれませんが私は絶対に読んで欲しい本です。
今、冷たい世の中に、少しでも余裕があれば。時間が少しでもあれば。
そして、これからも、風見しんごさんがテレビで観れたらすごく嬉しく
思います。何でこんなに言葉を選んで優しく、この本を書けたのか?
私も人生観を変えたいと思い。とにかく色々な本を読んでますが
上手く書けないので1度読んでください。
今、足りないもの。今あるのなら大切に大事に。
悲しく切なく辛いですが、温かみがあり、幸せも伝わり。本当は幸せが一杯で。
本当の愛情を改めて考えています。私は、この本に出会えて幸せだと感じました。
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